「桃の滴 愛山」愛山の独特の酸味

「桃の滴」は京都の松本酒造の酒である。昔、京都の旅館「柊家」に二度、泊まったことがあるが、日本酒はこの「桃の滴」の大吟醸しかなかった(今はどうなのかわからない)という記憶がある。柊家の繊細な和食に合う、繊細な酒だった。

その時のイメージが変わってしまったのが、この「桃の滴 愛山」だ。アルコール分16度、精米歩合65%。愛山は晩生で倒れやすく、非常に作りにくい米だが、灘の剣菱酒造が契約栽培を続けて守ってきたという。「桃の滴 愛山 純米酒」はこの愛山を100%使っている。

味はかなり個性的。柊家で飲んだ「桃の滴」とは全く違う印象だ。まず、米の甘さ、そして独特の酸味を強烈に感じる。そしてキレがある。精米歩合が65%と低いのは、心白が大きくて壊れやすいためだろう。

愛山という米の特徴が独特の酸味によく表れていて、実にいい。上喜元や初孫にも愛山を使った酒があるという。この酸味をまた別の酒でも味わってみたい。

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