千葉の地酒 柏寿

日本酒を飲むようになって、自分の「基本の酒」は何だろうかと考えるようになった。

あまりに多くの酒がある。何かを基本に置いて、そこから考えるようにしないと、味の「位置」が分からない。

かつて、私にとっての基本の酒は青木酒造の「雪男 辛口」だった。しかし、それからずいぶん、好みも変わってしまった。今、基本の酒にするなら、地元の酒がいいだろう。特別な酒でなく、地元で普通に飲まれている酒である。

私は千葉県に住んでいるので、千葉の酒が地酒である。高級ではないけれど、安くもなく、しっかりとして、米の旨さも、酸味も、キレのよさも、すべてがきっちりと味わえる酒として、和蔵酒造(千葉県富津市竹岡)の純米酒、柏寿がある。精米歩合は62%。最初に米のふくよかな甘味があって、次に酸味が感じられ、スッとキレる。キレるけれど、米の甘味の余韻も残る。

柏寿はインターネットで調べてもなかなか出てこない。特別な酒として、外に出すような酒ではないのかもしれない。しかし、地酒とはそういうもののように思う。

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