純米酒「白露」とすき焼き

一人でボーっとしていると、アッという間に時間が経つ。お盆休みが5日間あったが、このブログを開設する以外、何もしないうちに終わってしまった。

昼食を食べたかと思ったら、もう夕食の時間が来て、慌てて買い物に行くのだが、スーパーで売っている野菜は一人では多い。で、本日のメニューは、一人すき焼き、ひじき豆、そして豆酪(豆腐のもろみ漬け)にした。一人すき焼きの具は、豆腐と牛肉と葱のみである。それで足りなければ、歩いて行けるラーメン店で〆ることにした。

すき焼きに合う日本酒とは? 「日本酒の教科書」によると、古酒などのいわゆる熟酒となっているが、今は夏の酒しか手元にない。スーパーには熟酒が売っていない。仕方がないので飲み残しがあった千葉県富津市の和蔵酒造の純米酒「柏寿」を飲んだ。「柏寿」は米の旨味や酸味がちゃんとあり、おそらく醇酒であると思われるが、すき焼きにもわりと合う。すき焼きは熟酒なんて、誰が決めたのか、と思う。こういうマッチングは唎酒師や日本酒検定の試験にも出るだろうから、覚えなければならないが、やはりどこかで、料理との相性なんて個人の好みだし、爽酒や薫酒でもすき焼きに合うものもあるのではないかと思ってしまう。

それは「身体を温める食材」「身体を冷やす食材」などの分類にもいえる。ナスやトマトなどの夏野菜は身体を冷やし、牛肉や豚肉などは身体を温めるという陰陽に基づいた迷信である。マクロビオティックにも同じような考え方はあるが、科学的には何の根拠もない。科学的に根拠のないものが、酒類総研の教科書(例えば「酒仙人直伝よくわかる日本酒」)などに掲載され、唎酒師や日本酒検定の問題として出されるのは疑問である。

などと書いているうちに「柏寿」はなくなり、次の酒はやはり純米酒ということで、「白露 純米酒」である。新潟市の高野酒造。精米歩合は60%で、日本酒度は+3~+5。アルコール度数15度~16度。純米酒としては標準的な酒である。

「白露」は冷蔵庫に入れておいてので、雪冷え(5度)くらいになっている。これを外に出して、花冷え(10度)からだんだん冷や(常温)くらいになる温度変化を楽しみながら飲む。純米酒らしい米の甘味と膨らみがあり、それが余韻として残る。ふわっとして、柔らかくて、酸味もあって、じわじわと口の中に香りが残る。後味はやや辛い。濃厚なすき焼きの味とも合わなくはない。日本酒らしい、いい酒だなあと思う。

 

 

 

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